秋のダンス
高山聖子さんのアイリッシュ・ハープによる映像制作の第二弾です。
フランス人のベルナール・アンドレ作曲の「秋のダンス」
短い6曲の個性的な曲集です。
それぞれに映像をつけさせていただきましたので、順次アップされる度にここでも紹介したいと思います。

録音に使った主な機材は、マイクロフォンがAKGの414、これをハードディスクデジタルレコーダーで記録しました。
マイクは、もう少しオン目にする方が良かったかもしれませんが、映像も収録するために妥協点を探してこのようになりました。
音声の後処理はせずに、現場収録の音のままとなっていますが、ハープの音は伸びるのと、残響感がかなりあるので雰囲気はまずまずだろうかと思います。
演奏の映像の収録はEosムービーで、使用したレンズはEF85mm F1.2の大口径レンズです。

映像については、ハープの演奏が主体であるものの、そこそこ雰囲気を盛り上げるために要所での挿入を心がけました。
以前、ライブレコーディングの映像に、同じように仕上げたものをYouTubeにアップしてあり、今回もそのような感じでということです。
どのようにコラボするか?のさじ加減もなかなか難しいところですが、お互いの良いところを引き立てあえるようにがんばっています。
(自然のシーンの収録もEosムービーで、雰囲気をあわせるためと、画質的に大きめな撮像素子が良いだろうという判断の元でのものです。)


No.1 / No.2 / No.3 / No.4 / No.5 / No.6 / Full


秋のダンス No.1
挿入した映像の収録場所は、福島県の裏磐梯・五色沼散策路でのものです。
第1曲目のこの動画では、高山さんの演奏テクニックを十分にお見せしたいために、映像の挿入は最小限にしました。
出だしの映像が結構良い感じで、この曲集への期待感を出せたように思います。
実は、このトップの映像は、最後の6曲目のエンディングに使ったもので、最初と最後を綴じるイメージになりました。

秋のダンス No.2
この曲を聴いてのイメージは、「秋の夜に、暖炉の在る部屋に集って・・・」という感じで、実際にそのようなシチュエーションでこんな演奏が聞けたら素敵だろうなぁ?と思います。
で、そのような映像を考えてはみたのですが、これは収録をするにもかなりハードルが高い。
そこで、手持ちの秋の夜を思わせる月夜のシーンを乗せてみると・・・見事にマッチしました!

秋のダンス No.3
明るく楽しい曲です。幼い子供の喜びというものも感じさせられます。
「噴水のある、秋薔薇の咲くガーデン」というシーンも考えましたが、山の自然のシーンもよく合いそうなので、スタジオでの収録を終えた直後に福島県に行って取材をしてきた映像を使うことにしました。
場所は達沢の不動滝で、これまでに何回か取材に行ったことがあるのですが、今回、改めて曲に似合うようなイメージを心に秘めながらの取材となりました。あいにくの雨模様でしたが、それでも印象的なシーンは収録できたかと思います。
途中、滝が出るシーンの直前に、落ち葉の浮遊しているところに小さな落ち葉が流れてやって来て、挨拶していってくれるシーンがなんとも可愛らしく。

秋のダンス No.4
これも明るい曲ですが、途中でスローなテンポになり、再び早いムードに再現します。
この音からインスピレーションを得たのは、悪戯な風の精がやってきて木の葉を揺らしてゆくというもので、途中、ゆっくりするシーンでは、親格となる大自然がゆったりと包容し、悪戯な精は安心してまた暴れてみる・・・といった感じでした。
自然の映像は、裏磐梯・五色沼探勝路と猪苗代湖の朝日のシーンです。(リアルな音では、遠くで白鳥たちの鳴き声が聞こえています。)

秋のダンス No.5
いきなり地声の様な、メタリックな面白い音が出てくる曲です。
これを聴いてイメージしたのは暖かさで、オレンジ色の夕日のシーンを思い浮かびました。
スタジオでの収録の直前に、地元で収録した渚のシーンと、撮り置きのあった夕日のシーンを使いました。
使用したレンズは、望遠のレフレンズで、ボケがリング状になって面白い効果が出ます。
途中で高山さんを女神のように再登場させてみました。
夕日の最後は達磨になって水平線に沈みますが、ここではお預け!(笑)
ハープの最後のフラジォレットが効いています!

秋のダンス No.6
この曲集の最後になりますが、実は映像を作ったのは一番先でした。
この曲想に似合いそうなシーンの収録は、スタジオでの収録の前に栃木県の奥日光の戦場ヶ原でしてきており、その中から使ってみることにしたのでした。
本当は、秋から冬に入り始めた、雪でもちらつきそうなシーンが良さそうなのですが、私の住む場所からはそうしたシーンがかなり遠いので、なかなか思うような映像の収録が難しいのです。
この曲を優先したのは、映像のシーンが脳裏にあったことと、最後の曲をある程度の仕上げにしてみれば、この曲に向けての前の曲を遡ってシーンをつけるのもモチベーションが保てるからと思ったからです。
なにか、上質なヨーロッパ映画が始まりそうな、そんな映像になってかなり気に入っています。

高山聖子さんのホームページ
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