スクリーン・レコード
MIDIデータをBGMに利用したスタイルで始めた当サイトでしたが、ある時期から急にMIDIの利用に対してネット全体が冷たい扱いになり、当サイトも存亡の危機に直面してしまったわけなのですが、なんとか存続を模索する中で、動画としての公開を模索した時期があります。なぜなら、MP3での音声データとしての公開にはまだその時点では難題があって、それは、HTMLの中でEMBEDを利用することができなくなったことに起因しています。
幸い、HTML5の規格で、音声データを貼り付けるタグが新たに作られたために、そちらに入れ替えることで現時点に至れたのですが、もしそれすらできない環境の場合には、せいぜい動画に頼らざるを得なかったことでしょう。

そんなわけで、一時期盛んに動画を作成してきたのですが、この作業はそれなりに楽しくもできる行為ではありますが、やはり作成にはかなりのエネルギーを必要とします。
そして、動画のBGMとして利用した場合には、YouTubeでもFacebookでも、第三者の音源データの盗用を疑われて、いちいちその嫌疑に対しての異議申し立てを行う手間が大変であったり、音声を勝手にミュートされてしまうなど、事実誤認による作成者への名誉毀損が横行してしまう事態に直面することになってきてしまいました。
そこで、自分で作成したデータからのものであることが一目瞭然となるものを作る必要に迫られてきたわけです。
そして、このようなシークェンサーの動作をキャプチャーしたものを作ってみることに思いが至ったわけです。

これはこれで、作成の裏側を垣間見れるツールにはなるので、存在する意義も感じるわけなのではあります。


ショパン マズルカ 作品59の3
ドビュッシー 雨の庭
ショパン 革命のエチュード
ショパン 幻想即興曲
ベートーヴェン 悲愴 第三楽章
チャイコフスキー くるみ割り人形小序曲
フランクのヴァイオリン・ソナタ I
ヨハン・シュトラウス こうもり序曲
チャイコフスキー 白鳥の湖 第一幕 No.2 ワルツ
チャイコフスキー 白鳥の湖 II No.13 V Pas d'action
チャイコフスキー 弦楽セレナード ハ長調 II ワルツ
ドビュッシー シレーヌ

いずれにしても、他者の介入が無い状態での落ち着いた運営を、MP3によって続行できる状態になれたことは幸いなことではあります。
また、スマホでもMIDIデータのニーズが復活しつつあるようにも見えるので、それはそれで喜ばしくもあります。
六つの古代エピグラフ
ドビュッシー作曲のピアノ連弾曲「六つの古代エピグラフ(碑銘)」

これも以前に作ったもののピアノへの改変です。


ピアノ連弾版
夏の風の神、パンに祈るための
無名の墓のための
しあわせな夜のための
クロタルにあわせて踊る舞姫のための
エジプトの女のための
朝の雨に感謝するための

六つの古代エピグラフ 全曲
ドビュッシーの小組曲
グリーグの 春に寄す
グリーグ作曲の抒情小曲集より 春に寄す
以前、一度作り始めたのですが、気が乗らずにオルゴールのMIDIにしてそのまま放置していたものですが、大きく手直しをして、ピアノの演奏でも聞くに堪えうるものに作り変えてみることにしました。
譜面に書かれた言葉「アパッショナート」の意味するところが非常に解釈の難しいさになっているのだろうと思います。


グリーグ作曲 抒情小曲集より 春に寄す Op.43 No.6
体感温度を下げる曲
聴く音楽によって気分に変化が出せるとこがあります。
今、暑い夏に体感温度が下がった気分になるのは、夜の静けさや水のしぶきなどを感じさせる曲が連想されますが、そうしたピアノの演奏をピックアップしてみたいと思います。


グリーグ作曲 抒情小曲集より 夜想曲
北欧の夜の静けさを感じさせてくれる曲。

ドビュッシー作曲 映像Iより 水に映る影
水面の様子を印象的に。

ラヴェル作曲 夜のガスパールより オンディーヌ
ある夜、雨の中を水の精が人間の美しい女性の姿に変身して、愛を告白しにやってきます・・・




LPレコードが楽しかった頃
コンサートなどの生演奏を聴けるチャンスがなかなか無い環境の場合、レコードで音楽を聴くことがほとんどでしたので、その頃の楽しみ方を思い出しながらギャラリーページを作っています。

まずはジャケットからレコード盤を出し、ターンテーブルに乗せて回し、レコード針を落として静かに待つ。
演奏が始まると、ほっとした瞬間がおとずれ、おもむろにジャケットを見たり、解説文を読んだりする。

こうしたアナログな楽しみ方が、何時の間にかどこかに遠ざかってしまい、ゆとりを持って音楽を聴く時間がすっかりなくなってしまっているように感じられてなりません。

そうした中で、アナログな雰囲気を少しでも残してみようという実験的な試みもあって、ギャラリーページを改めて見直してみることにしました。

各作曲者別に用意したページのリニューアルを進めています。
しかし、ライブラリーとしては、まだまだ曲数が足りないなぁと、つくずく思うわけなのですが、音楽を作るというのはかくも時間がかかり、このように長年に渡っても、まだまだ大変であることに愕然とするところでもありますが、随分と前に作ったものであっても、そんなに古さを感じることも無いのが、またこの世界の素敵なところにも見えております。

ギャラリーページ

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