季節の贈り物
このところ訳ありで、すっかり音作りも出来なくなってしまっていましたが、せめて過去のものをピックアップして、生きているらしいことを残そうと思います。(笑)

『リアドフの作品』から
ロシアの作曲家ですが、日本ではあまり有名ではなく、もともと作品も少ないのですが、更に音源も少なく、音の雰囲気からしたらもったいない作曲者だろうとも思います。
後にストラヴィンスキーの作曲で有名になったバレエ「火の鳥」の作曲は、実は最初にはこのリアドフに依頼されたのでした。


Pastorale Op.17 No.2
田舎らしい素朴で美しい短い曲。

Prelude Op.40 No.3
物憂い印象の少し悲しさを感じさせる曲。

舟歌 Op.44 (1898)
きらきらと輝く水面など、光を感じさせてくれる曲。

Trois Morceaux Op.57 No.1 Prelude
落ち着いた優しさに満ち溢れたムードのある曲。

Trois Morceaux Op.57 No.2 Valse
明るく楽しいワルツ。

魔法にかけられた湖 Op.62
神秘的なムードのオーケストラ曲。演奏のバランスが極めて難しい。
秋らしい曲
秋も深まりつつあって、先週は標高1500mほどのところの紅葉が綺麗でした。

そうした季節、プーランクのフルートとピアノのためのソナタがしっくりと馴染むと思いますので、こちらでもお聞きいただけるようにしました。
この曲はJASRACでは著作権が消滅して、日本国内においては公有の状態の楽曲になりましたが、国際的にはまだ著作権が残っている模様ですので、素材としての公開は見合わせ中です。


フルートとピアノのためのソナタ 1 Allegretto malincolico
フルートとピアノのためのソナタ 2 Cantilena
フルートとピアノのためのソナタ 3 Presto giocoso

フルートとピアノのためのソナタ 全楽章連続演奏
体感温度を下げる曲
聴く音楽によって気分に変化が出せるとこがあります。
今、暑い夏に体感温度が下がった気分になるのは、夜の静けさや水のしぶきなどを感じさせる曲が連想されますが、そうしたピアノの演奏をピックアップしてみたいと思います。


グリーグ作曲 抒情小曲集より 夜想曲
北欧の夜の静けさを感じさせてくれる曲。

ドビュッシー作曲 映像Iより 水に映る影
水面の様子を印象的に。

ラヴェル作曲 夜のガスパールより オンディーヌ
ある夜、雨の中を水の精が人間の美しい女性の姿に変身して、愛を告白しにやってきます・・・




ムソルグスキー 「展覧会の絵」
ムソルグスキー作曲のピアノ曲集「展覧会の絵」を、全曲作るような感じです。
出来上がったものからアップしていますが、こちらでも、このページに新作を追加していく予定です。
まずはできたものからお聴きいただければと思います。


プロムナード Allegro giusto, nel modo russico ;senza allegrezza, ma poco sostenuto ~ こびと Sempre vivo
意気揚々と楽しげに展覧会にやってきました。
しかし、最初に見せられた絵がかなり衝撃!
地中の精で、地底の宝物を守る神なのだそうですが、おどろおどろしい音楽になっています。

プロムナード Moderato comodo assai e con delicatezza ~ 古城 Andante molto cantabile e con dolore
ややびっくりしましたが、気を取り直して・・・
そこには古い臭いが漂うものが・・・

プロムナード Moderato non tanto, pesamente ~ チュイルリー Allegretto non troppo, capriccioso
パリのルーブル宮殿の前の広場でのユーモラスなシーン

ブイドウォ Sempre moderato, pesante
牛などの家畜らしく。
物凄い鼻息と重々しくもエネルギッシュな音がします。

プロムナード Tranquillo ~ 卵の殻をつけたひよこのバレエ Scherzino
静かで重々しいプロムナードに続いて、おどけて楽しく軽快なバレエの登場。

サミュエル・ゴールデンベルクとシュムイレ Andante, Grave energico
ポーランドの二人のユダヤ人の対照的なモチーフ。

リモージュの市場 Allegretto vivo, sempre scherzando ~ カタコンブ(ローマ時代の墓)~死者の言葉をもって、死者とともに Largo - Andante non troppo, con lamento
フランス中部の小さな町のにぎやかな市場 ~ カタコンブ(ローマ時代の墓)~死者の言葉をもって、死者とともに

にわとりの足の付いた小屋 Allegro con brio, feroce ~ キエフの大門 Allegro alla breve Maestoso, con grandezza
バーバ・ヤガーの小屋の不気味で強いイメージから、曲集を締めくくる壮大なエンディングテーマになります。



展覧会の絵 全曲フル演奏


MidRadioプレーヤーによるMP3全曲連続再生


ドビュッシーの六つの古代碑銘
ドビュッシー作曲のピアノ連弾曲「六つの古代エピグラフ」
音符も少なく、なんだか不思議な雰囲気に満ちた曲です。
古代遺跡から想起されるムードなのでしょう。
ハープを使って作成したMIDIデータが2003年、これを元にソフトウェア音源でMP3にしたのが2015年でした。



夏の風の神、パンに祈るための
無名の墓夜のための
しあわせな夜のための
クロタルにあわせて踊る舞姫のための
エジプトの女のための
朝の雨に感謝するための (ムービー)
ジューンブライド
6月も半ばを過ぎて、雨を楽しんだり、すっきりと晴れた日を楽しんだりと。
ジューンブライド、この言葉が示すのは、この季節が結婚式向きだということでしょうが、日本の場合には梅雨の季節なのでそれがそのままでは無さそうにも思えますが、憧れとしてまだ強い印象がありそうです。

というわけではありませんが、当サイトでも結婚式向けに作成したクラシック曲のデータが少々あって、その中からBGMに使えるようなものをここでもピックアップしてみたいと思います。
もちろん個人での利用の場合には、フォトスライドショーや映像のBGMとしてのご利用は一切無料でお使いいただくことができます。



メンデルスゾーン作曲 夏の夜の夢より 結婚行進曲
 派手なオーケストラで。

クラーク作曲 トランペット・ヴォランタリー
 本当は『デンマーク王子の行進』という題名の曲のようなのですが、結婚式で演奏されることが多いらしく、実際にトランペットの華々しいメロディーはそれにはぴったりかもしれません。

ワーグナー作曲 ローエングリンより 結婚行進曲
 こちらもメンデルスゾーンの結婚行進曲と並んで結婚式の定番となっている曲。
 パイプオルガンの演奏に仕立てたものです。

オルゴールの音色で・・・
エルガー作曲 愛の挨拶
メンデルスゾーン作曲 結婚行進曲(ショート版)

これらのファイルのダウンロードは、「音楽の素材屋さん」の結婚式特設ページや、オルゴール特集でも行っていただけます。
雨にちなんだ曲
そろそろ梅雨に入り、雨の季節到来というところで、雨を題材にしたりタイトルにしたりと、雨にちなんだ曲をピックアップしてみました。



ショパン
プレリュード 作品28の6 物悲しげな葬送の曲
プレリュード 作品28の15 「雨だれ」として有名な曲

ドビュッシー
版画より 「雨の庭」 文字通りの曲です。 <動画
六つの古代エピグラフより 「朝の雨に感謝するための」 古代の不思議さに寄せて <動画

歌曲から
都に雨が降るように Il pleure dans Mon Coeur

フォーレもヴェルレーヌの同じ詩に曲を付けています。
憂鬱 SPLEEN

日本の歌
雨降りお月~雲のかげ
野口雨情の詩に中山晋平が曲を付けたものですが、しばらくの間前半の『雨降りお月』の部分のみが有名になっていて、後世になってから後半部分の『雲のかげ』が発見されたという経緯があります。ここではオルゴールの音色で続けて演奏したものを用意しました。

城ヶ島の雨
北原白秋の詩に梁田 貞がメロディーを付けたものです。

他にも雨にちなんだ歌曲はありますが、まだ手が回らない状態です。
海の香りを感じる曲
海にちなんだ曲、実はそれほどたくさんあるわけではなさそうです。
もちろん有名になっている曲が少ないだけなのかもしれませんが、そんな中で今まで作成できたものをここにピックアップしてみたいと思います。



フォーレ シシリエンヌ(ペレアスとメリザンドより)  <動画>
メーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」は、ロケーションが海に面した国であるので、海の香りがする曲が存在しています。ドビュッシーも彼の唯一のオペラとして作っていて、実に海の香りを強く感じさせてくれます。シームレスなオペラ故に切り出せる曲が無いので有名な曲が取り出せないのが残念ではあります

ドビュッシー 雲 <動画>
ドビュッシー シレーヌ <動画>
ドビュッシーが牧神の午後の後に仕上げた「管弦楽と合唱のための交響的三部作」は、海の情景を感じさせるもので、第3曲の「シレーヌ」は海の妖怪ですのでそのまま海にちなんだものとなるでしょう

ドビュッシー 『海』管弦楽のための3つの交響的素描 第一楽章「海上の夜明けから真昼まで」 <動画>
文字通り「海」を題材にしたものですが、作曲は海から離れた場所で行われていたらしく、イメージの中で海の情景を構築してできたものであると思います。
3つそれぞれに標題が付けられていて、三つの楽章それぞれが個性的な曲となっています。

「日本の曲」
日本は海に囲まれた島国ですので、海にちなんだ曲が多いのは当然かもしれません。
特に歌曲にはたくさんの名曲が生み出されていますが、当サイトで作成できているのはそんなに多くはないので、やや反省しているところです。

成田為三 浜辺の歌
広田竜太郎 浜千鳥 <動画>
チャイコフスキー「花のワルツ」
花が咲く季節になるとこの曲を思い出すことがしばしばなのですが・・・


オーケストラ版もやってみたいとずっと思っていますが、なかなか時間がとれずにいて、それでも何とかピアノ版では作ってみることができました。
トランペット・ヴォランタリー
ジェレマイア・クラーク(Jeremiah Clarke, 1674年 - 1707年12月1日)作曲の『デンマーク王子の行進』
トランペット・ヴォランタリーという通称で親しまれている曲で、結婚式などで良く使われているそうです。
教会の中で晴れ晴れしいシーンを演出するときにまさにぴったりといった感じの曲で、お目出度い場所には持って来いの明るい曲ですね。

今回はパイプオルガンとトランペットによる演奏に仕立ててみました。
作成音源はMiroslav Phill Harmonikです。

MP3のみでの公開ですが、「音楽の素材屋さん」からダウンロード可能です。




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