ショパンの幻想即興曲
革命のエチュードが作成できたので、音符の多さがやや気にならなくなり、ずっと楽譜たちの間に挟まっていたこの曲のシングルスコアを引っ張り出して作成することにしました。



この曲の場合には縦にだぶる音が少ないので、譜面どおりの入力をおこなってみて、不都合が出たら分るつもりで入力を始めましたが、結果はト音記号とヘ音記号のシンプルなものになりました。

演奏されるのを聞くチャンスも多い名曲の一つですが、どのように味付けして行くのか? 初期状態でパソコンから流れる機械的な音楽を何度も何度も聞いてみて、テンポ、ヴェロシティーを味付けして行き、ペダルを入れてこんな感じに仕上がりました。
この曲もペダルが難しいので、革命のエチュードと同じようにハーフペダル、リペダリングを利用してペダル情報をドローしています。

なお、曲に似合うような映像を作ることもしてきましたので参考までに載せておきます。
これらはギャラリーページを中心に展示しています。


ショパンの「革命のエチュード」
ドラマなどでも盛んに使われたりする特徴のある曲です。




これは3段構成にしました。
左手が動き回り、右手は刺激的な音を叩いているわけですが、中心となる音はオクターブで刻まれていて、そこに内声が加わっているのですが、この内声を同じようなヴェロシティーにしてしまうと強くなりすぎて音が濁ってしまいます。
それを回避するために、内声だけを分けたやり方になっています。


そして、これのペダルはとても難しく、単に踏んだり放したりでは音が濁りすぎたりドライになりすぎたりしてしまいます。
そこで、ここでのやり方はエクスプレッションのようにドローしてしまうもので、ソフトウェア音源であるGalaxy Vintage Dの機能の中に「リペダリング」「ハーフペダル」があることを利用したものです。
MIDIデータとしては無駄にサイズが大きくなってしまいますが、音声データとしての仕上げが目的であるならば、こうした結果オーライも可能になります。


※なお、この動画をYouTubeにアップした途端に「著作権侵害」を申し立てられ、それの解除のために係争中となっております。
「画面を見てから物を申せ!」と言いたいところであります。
ドビュッシーの「雨の庭」
2018年の3月に作成したもので、音符がたくさんのピアノ曲を手がけ始める切欠になりました。




作成は4段としています。
これは、中心となる音の流れを取り出して調整しやすくするためで、感覚的な作業が効率よくできるようになります。


具体的には下に見えるピアノロール画面で、マウスでヴェロシティーを撫でて調整するときに、かぶった音をいちいち調整しなおす手間が省けることと、メロディーラインをより自分の好みに調節しやすくなります。


楽譜のとおりに打ち込めているのか? 判断を十分におこなう必要がありますが、難しい場合には、一度音符を楽譜どおりに置いたトラックを作ってしまい、それを複製してからそれぞれの余分な音符を削除するということも考えるわけです。
いずれにしても手間隙がかかる作業ではあります。

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