以前はできていたMIDIでの遊び
2019.03.07
これまでホームページで音楽をBGMで流す場合、EMBEDもしくはBGSOUNDタグを使えば済んでいたのですが、Microsoftのブラウザーを除く他のブラウザーではほとんどこれを利用することが難しくなり、スマホに至っては全く相手にしてくれなくなってしまいました。
それまではホームページで音楽を使ったさまざまな遊び方ができていたのですが、現状ではかなり限定的になってしまっています。

以前公開していたものを参考まで




この様にいろいろな楽しみ方ができていたのですが、今はつまらない世界になってしまったものかと思えます。
ワードプレスをぶっとばせ!
2019.03.02
この手のページは、実は既にワードプレスを使ったものを用意して、そちらでする予定でしたが、そちらではあまり進展せずに、個別なコンテンツとしてもっと気軽に展開できるスタイルを望んでいました。

ブログだけなら既存の無料サービスを使う手もありますが、そこでは私の危惧が残ってしまうので実行しかねてしまいました。私の危惧とは?


  1. 個人情報を含むさまざまな情報を第三者に抜き取られる恐れ。

  2. いつ終了してしまうか分らない場所にデータを置いた場合、引越しが非常に大変になること。

  3. 広告などが勝手に貼られてしまい、自分の意図したものとは違った環境になる。


などなど。


そこで自前のブログの設置を試みるわけですが、既存の中ではワードプレスが多機能で柔軟性に富み、デザインもあらゆる試みが試されていてそれなりに新しい。
故に試してみる価値はあるということで、このプログラムが利用可能なサーバーに立ち上げて実際に使ってみたわけです。
そこで分ったことは次のとおり。

  1. インストールは簡単ではあるが、カスタマイズにはそれなりにHTMLやCSSのスキルが必要。

  2. 多機能であり、さまざまなプラグインの追加でかなりのことができるが、そこまでの機能は必要ではない。

  3. 常にセキュリティーに気を使う必要があり、手のかかる赤ん坊を背負ったような感じになる。

  4. ゴミくずのようなファイルがどんどん溜まってしまい、サーバースペースを不必要なもので埋めてしまう。

  5. 閲覧者にも不必要なトラフィックを強いてしまう恐れがある。

  6. データベースを使う必要があり、壊れた時の復旧がかなり難しい。

  7. 動作が重く、閲覧者にも失礼になるし、第一自分が書き込むのにもいちいち敷居が高い。

  8. 引越ししたくなった場合の困難さは言うに及ばず。


などなど、ちょっとコンビニで買い物したいだけなのに、そこに重戦車に乗っていくようなもので、自転車でも十分な場合が多い。




いずれにしても、今のホームページのスタイルはエンジニアの自己満足的な要素が多々あり、都合が良いように線路を引かれてユーザーは黙ってそこに乗って走るしかない状態になっています。
そもそも、自由なデザインによる個性は発揮しにくく、それをおこなうためにはプログラマーになれるくらいにコンピュータ言語に詳しくならなければ難しいでしょう。
ローカルで、自由にデザインできたものがそのまま反映できる方が圧倒的にユーザーにとっては敷居が低いはずです。
実際にそのように表示されるか? やってみなければわからないのでは、だんだんデザイン的な欲求を諦めてしまうでしょう。


というわけで、固定的でも十分なコンテンツの展示ができるスタイルを中心として、アクティブな要素が必要になるなら、CGIによる掲示板スタイルの、旧来からあるものでも十分にこの世界が楽しめるだろうという結論です。


しかし、広告を貼ると表示が遅くなってしまうのがどうにかならないものかと・・・。
このページのコンテンツ
2019.03.01
MIDI Classicsは、クラシック音楽をMIDIでも楽しめる様に立ち上げたサイトで、当時としてはインターネットの中ではそれなりに楽しめたMIDIによる演奏の展示を中心にした、名曲アルバムの様にしたいと考えて、ギャラリーとして始めたものです。
やがて、素材としての利用の希望に沿う形でダウンロードして他サイトでもBGMとしての利用を可能にしたページを設け、その後、携帯電話の着信メロディーにオルゴールの音色が優しかったので、各携帯電話会社のファイル形式に合わせて変換して作ったものを公開してきたりもしました。
単にこれらは、インターネットの世界が楽しいものであってほしいのと言う願望から沸き起こってきた情熱に押されてのものです。

時代は流れ、今では動画すらも手軽に見ることができてしまうまでになりました。
音楽も本物がどんどん溢れて、おもちゃであるMIDIなど誰も相手にしなくなった感があります。
しかし、果たして捨ててしまっても惜しげがないか?改めて考えた場合、まだまだ可能性があるのではないか?と思い直す事にしました。
それは、高音質なソフトウェア音源の登場と低価格化により、本物とよい勝負ができそうなところまで来ていることと、今更互換性を考えてMIDIの規格の制約に囚われずに、音声データとして発信できる環境が整ったことに起因しています。

「自分の気に入った演奏や録音物の確保」
「著作権の全てが自分で所有できる喜び」
「データとしては副次的な可能性の保有」

これらの具体的な目的を刻むためのコンテンツの発信の場、それこそがこのページの目的になってきた訳です。
これまでは、MIDIデータを作ってみようかと言う、いわば「好き者」のための情報源として、ややマニアックな内容だけでしか成り立たないページでしたが、これからは動画を交えて、コンピュータで音楽を作る喜びと苦労を、備忘録としても刻んでみたいと思います。

【音景色】のネーミングの由来
元々、写真や映像の収録をしていて、音楽との親和性のあるものを探したりしているのですが、自分で音楽を作る苦労や経験を刻む場所に、音が作り出すものが景色として見えたりすることになぞられて、この場所の名前にすることを思いついたわけです。これはこのページの元の形としてスタートした、2001年頃の事でした。
MIDI打ち込みの楽しさ・・・
2019.03.01
以下はいささか古い文章ですが、あえてここにも載せてみます。

MIDI打ち込みの楽しさ・・・
クラシック打ち込みのホビーとしての楽しい点

 コンピューターでクラシック音楽を打ち込むことはプラモデル作りに似ています。私の場合それは飛行機であったり戦車であったりします。もちろん実物(生演奏)とは違いますが、手を入れれば入れるほどリアリティーが増してくることはとても良く似ている点です。設計図を元にそれぞれの部品に色を塗り、コックピット内を仕上げて行き、操縦桿などに人が触ったぬくもりを与え、細部を一つ一つ仕上げて完成に近付けて行く。デカールを貼り、全体を組み上げた後は最後にわざわざ汚しを入れていかにも実際に使ったかのように見せかけて行く。まさに虚実皮膜の楽しさで、これはコンピューターの楽しさの根幹を成すものでしょう。そして出来あがったものが鑑賞に耐えうるものならば、後から何度でも鑑賞することが出来ます。
 そしてもう一つ。生演奏などは作曲者の意図とは別に演奏者などの演出が入っています。時には作曲者の意図とは違ったものになっていることがあるかもしれません。スコアから自分で作ってみるということは、純粋に作曲者の意図が見えてきて思わぬ発見をするときがあります。「このとき作曲者は多分こんなことを考えていたんだろうな~」とか「こんなところに行った事があるのかなあ」など思い描くことが出来ます。そしてそれを自分なりに解釈して盛り込んで行くことが出来るのです。時には作曲家になり、時には指揮者になったりと、違う自分を味わうことが出来るのです。

MIDIでクラシックを音楽らしくするためのコツ
 シークェンサーで音符をただ打ち込んでも、一応その曲が何の曲なのかは分かります。
だけど、ごつごつしていていかにも「機械が演奏しています!」っていう感じになります。
それをいかに自然に聞こえるようにするのか? それが大きなポイントと言えます。(データに汚しを入れる)
コンピューターは正直で、メトロノームのように正確に演奏してくれます。(笑) まさしくロボットのように!(笑)
人間臭さをそこに入れるのですが、それはどんなことか・・・?

 人間は生きている時間軸の中で曖昧な部分を多く持っています。
たとえば呼吸は時間軸に対してすごくでたらめだって分かります。また、心臓の鼓動もいい加減ですね。 時には強く、時には弱く、速かったり遅かったり・・・。身体も動くときも初めはゆっくり動き始め、だんだんとスピードが増して、止まるときには再びゆっくりになる。
これが実は気分を左右する大事なものだっていうことが理解ます。だから、この揺らぎを上手く入れることがクラシック音楽を作る上での大きなポイントになります。
私はあまり細かいことができないので、やっていることはそんなに多くはないのですが・・・、
主にしていることは、音楽に起伏を持たせ雰囲気を盛り上げてゆくこと。基本的には音符の長さ、強さの調整をし、エクスプレッションとテンポを調節する。ただこれだけです。
後は個々の楽器の表現力なのですが、これは音源による差が非常に大きく出てしまうので、どこまでやるのか悩むところです。
                                           2000/5/13
ホームページでMIDIを良い音で楽しむために・・・
2019.03.01
MIDIの再生デバイスの設定項目が、Windows Vistaが登場してから外されて久しくなります。
Windows 7でもこれは復活されず、Windows XPまでに楽しめていたことができなくなってしまいました。

Windows 9xの時には「マルチメディアのプロパティー」で、
Windows XPの時には「サウンドとオーディオ デバイスのプロパティー」で、
それぞれコントロールパネルに見つけられるこれらを開いて
「MIDI 音楽の再生」の「既定のデバイス」のプルダウンメニューから、利用できる中の好きなものを選べたのですが、Vistaからはこの設定項目自体が消滅してしまったわけです。
外部音源を利用している場合、今まで簡単にMIDIを外部音源で再生できていたものが、突如として利用ができなくなってしまったわけです。それまでWindows Media playerでいとも簡単に楽しめていたものが、わざわざシークェンサーや、その他のソフトウェアプレーヤーをインストールして、そちらで再生させなければ音質の良いMIDI再生をすることができなくなってしまいました。

 通常の場合、WindowsでMIDIファイルを再生するときに立ち上がるソフトウェアは、既定の設定では Windows Media playerとなっていて、再生できる音源には Microsoft GS Wavetable Synth が利用されます。 この再生音源の音はお世辞にも良いものではなく、何とかしてよい音にしたいという思いが募るのですが、これを変える手立てがWindows Vista以降には用意されなくなってしまったのです。 結果、MIDIの再生音がチープなもののままになっている場合が多いことと思われます。 また、ホームページでBGMとしてEMBEDされた場合、bgsoundでそれが書かれた場合には、Windows Media playerによって再生されるために、出ない音があったり、チープな音で我慢しなければならなかったりします。

 どうにかしてよい音にはできないものか?
いろいろと調べた結果、以下に記したものを利用することで、XP以前の再生環境を復活させることや、MIDIをそれなりに楽しむことができそうなので、ここに報告することにします。




Windows Vista や 7 のMIDI出力先を選択できるようにする・・・


 要するにこれができればWindows Media playerのMIDI出力先を自由に選べるので、MIDI信号を高音質な再生装置に送ることができます。 たとえば外部音源などをお持ちの場合にそちらに設定することができるようになるわけです。

次にそれを可能にする、MIDIせれくたー が公開されています。

MIDIマッパー出力先選択ソフト『MIDIせれくたー』
ダウンロードしたものを解凍すると、MIDIselector.exeがありますので、これを開くとMIDIの出力先を選べるようになります。(なんでこんなに簡単なものがWindowsには含まれていないのでしょうか?)
このファイルをどこかに置いておけば良いでしょう。


TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)を使う。
 Microsoft GS Wavetable Synthでは音が物足りない場合には、これを使ってみるとかなり音質が改善されます。 無料で使えるので、簡単にMIDIの再生音質の改善に役立つことでしょう。

次のページからダウンロードができます。
ダウンロード TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)
上記MIDIせれくたーやPLWMidiMap.cplを使って、MIDIの出力先をこれにすると、Windows Media playerやInternet ExprolerでのMIDI再生もこれで行うことができると思います。

Internet Exproler で良い音でMIDIを聴く・・・



上記の「Windows Vista や 7 のMIDI出力先を選択できるようにする・・・」
「TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)を使う。」の項目をご参考ください。

外部音源をお持ちの場合には、当サイトのギャラリーページはPLWMidiMap.cplなどによって出力先を外部音源に設定した後、IE利用を推奨します。

最後に・・・


 もともと自分自身が楽しめなくなってしまった今の環境を、何とかしたくて、MP3などでの公開も積極的にしてきたのですが、MIDIって、もっともっと利用し甲斐があって楽しいものだったはずで、それを復活したいと願っていました。 今回少しの糸口が見つかったわけで、これで安心して寝られる(笑)ようになりそうです。
MIDIの公開にも夢が出てきて、より積極的に行えそうです。


雑感・・・


 それにしても、MicrosoftのMIDIに対する冷たさが腹立たしく思います。
いろいろな事情があるとは思いますが、こんなに簡単に切り替えられるものが存在しているのですから、こうした楽しみ方を切り捨てることなく開発して頂きたいと願います。 わざわざ立ち上がりの遅いシークェンサーソフトを開かずとも、いろいろな遊び方ができる世界が存在しているのですから、この世界を発展させることで、より多様な可能性が出てくると思います。


2010年11月27日 晴天

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