MIDIシーケンサーの参考画面録画
ソフトウェア音源を使ってみる
近年目覚しい展開を示すソフトウェア音源について触れてみたいと思います。
とは言え、ソフト自体が結構高額なので、懐と相談した結果、あまり多くは語れないと思いますが(笑)

Windyは現在、ピアノのものを主に使っています。
これは、もはやソフトウェア音源でなければピアノの音の感じにはならないことと、
他のソフトウェア音源よりもだいぶ扱いやすくなってきていることに起因しています。
こうした中から、折に触れて参考になりそうなことをしていきたいと思います。
※ご注意・・・ こちらにある音源はフリー素材ではありません。
試聴以外の用途にはお使いになれません。



シネマチック音源


■最近では、映像に使える効果音などの作成がしやすい音源が増えてきているように思います。
実際に、まさに「シネマチック音源」と呼ばれるものが出てきて、この世界が広がり始めています。
いままで音響効果の仕事をしているエンジニアが懐に忍ばせている(宝物の)ようなものが、誰でも手にできてしまう時代になったと言えるのでしょうか?

今までの音源は、どちらかと言えば楽器で演奏することをシミュレートしたもので、楽曲として作ることを前提に手に入れたりしたのですが、
「音楽に深みを与える・・・」「簡単に場面に合った雰囲気の音を作る・・・」
こうしたことができる・・・これらFXがこれからの制作に重要な位置を占めそうです。

そうしたわけで、一部紹介も兼ねて取り上げてみたいと思います。 2011年3月3日

エスニック音源


様々な民族楽器と、美しい歌声が収録されたソフトウェア音源です。 民族音楽や楽器の勉強にも役に立ちます。
楽曲をフレーズごとに区切ったものをコラージュのように貼り付けて、いとも簡単にエスニックな音楽が作れてしまいます。 したがって、エスニック音楽に詳しくなくともある程度のものはすぐに作ることができます。 歌声も美しいフレーズがたくさん。 ただし、ヴォーカロイドではないので、自由なメロディーを作ることは難しい。  まず音質が非常にすばらしく、かなり高度な使用にも耐えうるものが作れます。
たくさんの種類の楽器や演奏が含まれているので、この音源だけでもいろいろなものが作れそうです。
BEST SERVICE ( ベストサービス ) / ETHNO WORLD 5 PROFESSIONAL & VOICES

シンセ音源


トランス音楽の用途に対しては、かなりの厚みのあるものが作れるでしょう。 いろいろなサウンドを重ね、混ぜて独特な雰囲気に仕立てた音がたくさん収録されています。


実は私が持っているのは、これの前作である「Atmosphere」なんですが、もう手に入りませんので、上はオムニスのほうになっています。

いろいろな音を重ね合わせて、時間軸にしたがって変化する音が多く収録されています。
したがって、細かな音符による演奏をさせることよりも、ゆったりとした流れを作る方が向いています。
SPECTRASONICS ( スペクトラソニックス ) / OMNISPHERE

サンプル・・・ ©Windy

きらきらしたサウンド

ベルの音などが入った音色が多いです。

ヒューマンブレスノイズ

人間の呼吸音をシミュレートして特殊効果を作り出しています。


ピアノ音源聴き比べ・・・


一つのMIDIデータからいろいろな発音音源で再生させてMP3に録音したサンプルです。
もちろん、それぞれの音源用に加工しなければ、まともな演奏にならない場合が多いのですが、
ご参考までにお聴きください。
曲はショパンのマズルカ Op.50, No.3 です。 元のMIDIデータはこちら。

SC-8850 MP3
往年の名機。 互換性の高いMIDI作成環境と再生環境を提供してくれます。 近年のソフトウェア音源全盛の時代にあっても、そのコントロールのしやすさと、ある程度の音質の確保で、まだまだ捨てがたいものがあります。 実際このファイルをお聴きいただけば、確かに薄めでは有りますがまぁそれなりに満足できそうにお感じいただけることでしょう。

VIRTUAL GRAND PIANO 2.0 Steinway B型
味のあるピアノの音を聴かせてくれるソフトウェア音源です。
この手のソフト音源としては廉価なほうですが、そこそこ使えます。
ただ、ピアノのコンディションが古い感じで、整音も若干浮ついた感じで重みが出せません。 また、サスティーンペダルで音がたくさん発音された状態が続くと、「サー」というノイズが盛大に出てきます。 アタックも若干スローです。 使う曲によっては非常に味わいが出ます。
ART VISTA ( アートヴィスタ ) VIRTUAL GRAND PIANO 2.0
これでしか出せない雰囲気を狙いたいときに・・・ 軽く、安定性が高いところも美点。

GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA に付属のピアノ3
こちらはオーケストラ音源に付属のピアノです。たぶんSteinway。
若干荒っぽい音ですが、そこそこ作りこみで使えそうな感じ。
こちらもアタックが若干スローで、値段なりなのかもしれません。
ピアノのほかにもパイプオルガンや、クラシックに必要な楽器がほぼ入っているのでかなりお得かもしれません。 ただし、本格的になった場合には物足りなくなることでしょう。
GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA

Ivory のベーゼンドルファー 290 インペリアル
当サイトのピアノMP3のメイン音源です。 今まで、ベーゼンドルファーは使いにくかったのですが、バージョンアップされてだいぶ使えるようになって来ました。 ただ、このインストゥルメントは、音場をPlayer側にして、平均律で再生させる必要がありそうです。
SYNTHOGY(シンソジー)/Ivory II Grand Pianos

Ivory のSteinway D9
このサイトでお聴きいただける多くがこれです。
伸びやかで、表現力が豊かで使いやすく感じています。
スピード感があり、非常にダイナミックな音が出ます。
ただ、リヴァーヴがあまり使えなく、音が薄く感じられることがあり、別途エフェクターを使う必要があります。
このスタインウェイは、ストレッチ調律がいい感じです。

EW/QL Piano べヒシュタイン B型
EW/ QL Piano スタインウェイ D-280
重量級のピアノ音源です。 3ポジションのマイクロフォンをリアルタイムにミックスして、好みの音場を作れるように考えられています。
ただ、非常に重く、これを動かすためには大変な苦労が伴います。 燃費が悪いソフトと言えると思います。 音はまずまずなのですが、結構ノイズっぽかったりと、案外いい加減な感じを受けます。また。ダイナミックレンジが若干狭めです。 ただ、使いこなせればコンチェルトもいい感じに仕上がるかもしれません
EAST WEST/ EWQL PIANOS
音はそれなりに良いのですが、扱いにくいと感じられるかもしれません。インターフェースも若干煮詰めが足らない感じで、思ったようにセッティングができないと感じることもしばしば・・・

GALAXY VINTAGE D Steinway D-274
比較的低価格のソフトウェアピアノ音源ですが、結構使えそうです。
事細かにセッティングができるので、自分の好みのスタインウェイに作り変えることができます。 特に、調律のプリセットが19種類用意されていて、たとえばベルクマイスターやキルンベルガーなどの古典調律も試すことができます。 Ivoryがピアノに合わせなければならないのに対して、こちらは自分に合わせてピアノをカスタマイズする感じです。
BEST SERVICE / GALAXY VINTAGE D

VSTi とは?・・・


VSTとは、ヴァーチャル・スタジオ・テクノロジーの略で、スタインバーグ社が開発した規格です。
この規格はオープンにされて、非常に多くの開発メーカーがこれを取り入れました。その結果、ほとんどのシークェンサーなどのソフトウェアでこれを使えるようになりました。 このテクノロジーは、ソフトウェアのエフェクターをはじめ、スタジオで行われてきたあらゆるテクニックを1台のコンピューターでも実行可能にすることができるというものです。
そして、このシステムを利用してソフトウェアとしてコンピューターにインストールすることで、演奏できる(発音できる)音源(インストゥルメント)が、これらVSTiやDXiといったものです。

VSTi を使うには・・・


これらはプラグインというスタイルを取っているため、利用するにはホストアプリケーションと呼ばれる、シークェンスソフトなどが必要になります。
そして、そのホストアプリケーションがVSTに対応できていることが必要になります。
基本的にはホストアプリケーションで作成しているMIDIデータのトラックに、ソフトウェア音源を利用するサンプラーソフトを挿入して、各MIDIトラックの出力先をこのサンプラーにつなぎます。 サンプラーでは、使いたい音色をインストゥルメントライブラリーなどからロードすることになります。


各音源のハンドリングレポート


ぼちぼちやる予定です。

聴き比べ2 リャードフ作曲 舟歌 作品44 (1898)
Ivory II Steinway D9 (MP3)Galaxy Vintage D Steinway D-274 (MP3)作曲家メモ・・・
ロシアの作曲家 Liadovは、ドビュッシーとほぼ同じ頃の人で、
神秘主義など、印象派とも思える作品を残しています。

聴き比べ3
Galaxy Vintage D Steinwey D-274 (MP3)Ivory II Steinway D9 (MP3)Ivory II Bosendorfer 290 Imperial (MP3)Ivory II YAMAHA C7 (MP3)
ちらはGalaxyにあわせて作成したMIDIデータを元にしています。
やはり両者でそれなりに違いが有るので同じデータからでは難しそうです。
それでもEWQLよりはかなり互換性があると思います。

サンプリングされた音の密度や伸びやかさは、Ivoryのほうが若干肌理細やかです。
特に低弦のずっしりした感じはIvoryのほうが有りますが、
全体として音が細めです。その分きれいには聞えますが、
ちょっと孤独な感じにもなりやすいようです。
Galaxyは調整が楽で、標準的なピアノの雰囲気にはかなり近い感じです。
また、調律法も様々に切り替えられるので、いろいろと楽しめます。
曲によってはかなりいけるところまでできそうです。

上記のファイルは全て後処理でCSRのソフトウェアリヴァーヴをかけています。
Galaxyはもともと持っているリヴァーヴが結構使えるので、そのままでもいける音になります。
Ivoryは後処理をしないと音が細いので、必須になりそうです。

オリジナルの状態のものを参考までに・・・
Ivory D9Galaxy D-274

ピアノ音源の問題点・・・


まず、どの音源も収録時のマイクロフォンの位置がピアノに近く、クラシック音楽向きではありません。
EWのように、3ポジションの音をミックスできるようなものも出てきましたが、
マイクポジションに問題があって、実用的ではありません。
結果として平板なピアノの音に仕上がってしまうことになりやすいです。
音場の幅をある程度変えられるようになったものも多いのですが、あまり効果的なものではなく、
擬似的にそんな雰囲気に収めるだけで、本当の音場を構築するには至れません。
この辺が現状の音源の問題点で、一向に解決する様子も見えません。


ピアノ音源の性能対価格面から・・・


さて、これらピアノ音源、現在だいたい2万円弱から4,5万円強程度と、単体のソフトウェアとしては結構値が張ります。 SC-88proがあれほど多くのインストゥルメントが入っていて3.5万円程度でしたので、それからすればかなり高額といっても良いでしょう。 でも、出てくる音が本物のピアノに近ければ、これらは数千万円もするピアノを所有できるということになり、めちゃくちゃお買い得ともいえるかもしれません。 私のように単独でMIDIデータを走らせても、充分に実用的な音声を取り出せるわけで、可能性は十分に有るといってよいでしょう。

2010年12月8日
DTMに必要な道具立て

DTMをするに当たって最低限必要なものをご紹介してみましょう。


シーケンスソフト


MIDIデータを作るためにはこれが必須のソフトウェアとなります。


最近のシークェンサーは非常に多機能なので、最初はなれるのが大変ですが、経験を積むほどにやりたいことが実現できる喜びは大きく感じるようになります。
低価格でもマルチトラック録音ができるものが多くなり、レコーディングソフトとしての機能も充実したものがたくさん出てきました。
プロのスタジオではPro Toolsが幅を利かせているので、プロになる場合には必須のソフトウェアとなっていますが、民間で行う場合にはその制約がありませんので、もっと使い心地の良いソフトウェアを選ぶことができます。

ソフトウェア音源


以前はRolandのSC-88シリーズやYAMAHAのMUシリーズなど、固体の音源を手に入れることが最初で、それにパックされたシークェンサーを使ってみることからはじめる場合が多かったのですが、最近ではこのソフトウェア音源を使うことが増えてきたと思います。 さまざまな種類の音源があり、必要なものをどんどん買い足さなければならず、金銭的な負担も多いのですが、音は確実によくなっています。ただし、コントロールのしやすさはまだまだ固体音源には適わない場合が多いでしょう。

オーディオインターフェース



PCに内蔵されたサウンドチップでも音が出るものもあるのですが、発音が遅れたりさまざまな障害があるので、DAWに使うことも考えると、外部に専用の装置が必要になります。
現在重にUSBとFirewireの2種類が用意されています。
どちらも発音の遅れを出さないようにより早い転送速度を求めてきた結果の産物なのですが、チップセットとの相性の問題もあって、実際に快適に使うのにはマニアックな過程を要する場合があります。
マイクロフォンの入力もできるので、生楽器を収録する場合にも使うことができるものが多いです。
マイクのチャンネル数の違いは、一度に録音できるマイクロフォンの本数の違いによるもので、個人で一人で演奏する場合には1つあれば良く、また、生録音の必要が無い場合には付いていなくても良いのですが、私の場合にはステレオ録音もいざと言うときには考えていますので、2つのマイクプリアンプが付いたものを選ぶことが多いです。

オーディオインターフェイス>USB (1.1/2.0)オーディオインターフェイス>USB (1.1/2.0)
USBはパソコンにもともと付いているので手っ取り早く楽しめることが多いでしょう。最近ではかなり低価格でよいものが増えてきました。しかし、音はFirewireの方が良いと言うことを良く聞きます。


オーディオインターフェイス>Firewire (IEEE1394)オーディオインターフェイス>Firewire (IEEE1394)
ひときりのUSBは、転送速度が遅く、スピードの速いIEEE1394の規格を使ったインターフェースが多く発売されてきました。これらの中にはすばらしい音質のものが多いのですが、パソコンの受け側のチップセットが指定されたものでなければ音が出なかったりする場合があって、ややマニアックとなることがあります。


モニターするにはヘッドフォンも便利・・・



実際に作ったものがどういう音になっているのかを判断するには、良い再生装置が必要になってきます。ただし、スピーカーで行う場合にはかなり高額なものを用意する必要があったり、部屋の環境を整える必要があったりと、住宅事情が絡んでくるので容易くは無い場合が多いでしょう。その点、ヘッドフォンならば大幅に手軽に行うことができます。特に、モニターをすることに主眼を置いたものは計算しやすいものが多いです。気をつけたいのは、どれも必ず「癖」があるので、ひとつのものに固執し過ぎないことが肝心です。

密閉型ヘッドホン密閉型ヘッドホン
文字通り、外部の音を遮音する効果が高いので、さまざまな環境で突き詰めた音が作れます。ただし快適性ではオープン型のヘッドフォンには及ばない場合が多いでしょう。

開放型ヘッドホン開放型ヘッドホン
DTMで、音漏れなどをあまり考える必要の無い場合には、長時間での使用でも比較的快適な開放型を選ぶことがあります。


以上、これだけあればDTMがスタートできるものをご紹介してみました。



2011年12月記述
主な作曲家の生没年
クラシック音楽の多くは著作権が消滅していますが、
まだ保護期間中のものもあります。
著作権の保護期間を正しく知ることで、安心して楽曲を作り、公開することができるでしょう。
2019.03.01 14:48 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 作曲者情報
MIDI打ち込みの楽しさ・・・
以下はいささか古い文章ですが、あえてここにも載せてみます。

MIDI打ち込みの楽しさ・・・
クラシック打ち込みのホビーとしての楽しい点

 コンピューターでクラシック音楽を打ち込むことはプラモデル作りに似ています。私の場合それは飛行機であったり戦車であったりします。もちろん実物(生演奏)とは違いますが、手を入れれば入れるほどリアリティーが増してくることはとても良く似ている点です。設計図を元にそれぞれの部品に色を塗り、コックピット内を仕上げて行き、操縦桿などに人が触ったぬくもりを与え、細部を一つ一つ仕上げて完成に近付けて行く。デカールを貼り、全体を組み上げた後は最後にわざわざ汚しを入れていかにも実際に使ったかのように見せかけて行く。まさに虚実皮膜の楽しさで、これはコンピューターの楽しさの根幹を成すものでしょう。そして出来あがったものが鑑賞に耐えうるものならば、後から何度でも鑑賞することが出来ます。
 そしてもう一つ。生演奏などは作曲者の意図とは別に演奏者などの演出が入っています。時には作曲者の意図とは違ったものになっていることがあるかもしれません。スコアから自分で作ってみるということは、純粋に作曲者の意図が見えてきて思わぬ発見をするときがあります。「このとき作曲者は多分こんなことを考えていたんだろうな~」とか「こんなところに行った事があるのかなあ」など思い描くことが出来ます。そしてそれを自分なりに解釈して盛り込んで行くことが出来るのです。時には作曲家になり、時には指揮者になったりと、違う自分を味わうことが出来るのです。

MIDIでクラシックを音楽らしくするためのコツ
 シークェンサーで音符をただ打ち込んでも、一応その曲が何の曲なのかは分かります。
だけど、ごつごつしていていかにも「機械が演奏しています!」っていう感じになります。
それをいかに自然に聞こえるようにするのか? それが大きなポイントと言えます。(データに汚しを入れる)
コンピューターは正直で、メトロノームのように正確に演奏してくれます。(笑) まさしくロボットのように!(笑)
人間臭さをそこに入れるのですが、それはどんなことか・・・?

 人間は生きている時間軸の中で曖昧な部分を多く持っています。
たとえば呼吸は時間軸に対してすごくでたらめだって分かります。また、心臓の鼓動もいい加減ですね。 時には強く、時には弱く、速かったり遅かったり・・・。身体も動くときも初めはゆっくり動き始め、だんだんとスピードが増して、止まるときには再びゆっくりになる。
これが実は気分を左右する大事なものだっていうことが理解ます。だから、この揺らぎを上手く入れることがクラシック音楽を作る上での大きなポイントになります。
私はあまり細かいことができないので、やっていることはそんなに多くはないのですが・・・、
主にしていることは、音楽に起伏を持たせ雰囲気を盛り上げてゆくこと。基本的には音符の長さ、強さの調整をし、エクスプレッションとテンポを調節する。ただこれだけです。
後は個々の楽器の表現力なのですが、これは音源による差が非常に大きく出てしまうので、どこまでやるのか悩むところです。
                                           2000/5/13
ホームページでMIDIを良い音で楽しむために・・・
MIDIの再生デバイスの設定項目が、Windows Vistaが登場してから外されて久しくなります。
Windows 7でもこれは復活されず、Windows XPまでに楽しめていたことができなくなってしまいました。

Windows 9xの時には「マルチメディアのプロパティー」で、
Windows XPの時には「サウンドとオーディオ デバイスのプロパティー」で、
それぞれコントロールパネルに見つけられるこれらを開いて
「MIDI 音楽の再生」の「既定のデバイス」のプルダウンメニューから、利用できる中の好きなものを選べたのですが、Vistaからはこの設定項目自体が消滅してしまったわけです。
外部音源を利用している場合、今まで簡単にMIDIを外部音源で再生できていたものが、突如として利用ができなくなってしまったわけです。それまでWindows Media playerでいとも簡単に楽しめていたものが、わざわざシークェンサーや、その他のソフトウェアプレーヤーをインストールして、そちらで再生させなければ音質の良いMIDI再生をすることができなくなってしまいました。

 通常の場合、WindowsでMIDIファイルを再生するときに立ち上がるソフトウェアは、既定の設定では Windows Media playerとなっていて、再生できる音源には Microsoft GS Wavetable Synth が利用されます。 この再生音源の音はお世辞にも良いものではなく、何とかしてよい音にしたいという思いが募るのですが、これを変える手立てがWindows Vista以降には用意されなくなってしまったのです。 結果、MIDIの再生音がチープなもののままになっている場合が多いことと思われます。 また、ホームページでBGMとしてEMBEDされた場合、bgsoundでそれが書かれた場合には、Windows Media playerによって再生されるために、出ない音があったり、チープな音で我慢しなければならなかったりします。

 どうにかしてよい音にはできないものか?
いろいろと調べた結果、以下に記したものを利用することで、XP以前の再生環境を復活させることや、MIDIをそれなりに楽しむことができそうなので、ここに報告することにします。




Windows Vista や 7 のMIDI出力先を選択できるようにする・・・


 要するにこれができればWindows Media playerのMIDI出力先を自由に選べるので、MIDI信号を高音質な再生装置に送ることができます。 たとえば外部音源などをお持ちの場合にそちらに設定することができるようになるわけです。

次にそれを可能にする、MIDIせれくたー が公開されています。

MIDIマッパー出力先選択ソフト『MIDIせれくたー』
ダウンロードしたものを解凍すると、MIDIselector.exeがありますので、これを開くとMIDIの出力先を選べるようになります。(なんでこんなに簡単なものがWindowsには含まれていないのでしょうか?)
このファイルをどこかに置いておけば良いでしょう。


TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)を使う。
 Microsoft GS Wavetable Synthでは音が物足りない場合には、これを使ってみるとかなり音質が改善されます。 無料で使えるので、簡単にMIDIの再生音質の改善に役立つことでしょう。

次のページからダウンロードができます。
ダウンロード TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)
上記MIDIせれくたーやPLWMidiMap.cplを使って、MIDIの出力先をこれにすると、Windows Media playerやInternet ExprolerでのMIDI再生もこれで行うことができると思います。

Internet Exproler で良い音でMIDIを聴く・・・



上記の「Windows Vista や 7 のMIDI出力先を選択できるようにする・・・」
「TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)を使う。」の項目をご参考ください。

外部音源をお持ちの場合には、当サイトのギャラリーページはPLWMidiMap.cplなどによって出力先を外部音源に設定した後、IE利用を推奨します。

最後に・・・


 もともと自分自身が楽しめなくなってしまった今の環境を、何とかしたくて、MP3などでの公開も積極的にしてきたのですが、MIDIって、もっともっと利用し甲斐があって楽しいものだったはずで、それを復活したいと願っていました。 今回少しの糸口が見つかったわけで、これで安心して寝られる(笑)ようになりそうです。
MIDIの公開にも夢が出てきて、より積極的に行えそうです。


雑感・・・


 それにしても、MicrosoftのMIDIに対する冷たさが腹立たしく思います。
いろいろな事情があるとは思いますが、こんなに簡単に切り替えられるものが存在しているのですから、こうした楽しみ方を切り捨てることなく開発して頂きたいと願います。 わざわざ立ち上がりの遅いシークェンサーソフトを開かずとも、いろいろな遊び方ができる世界が存在しているのですから、この世界を発展させることで、より多様な可能性が出てくると思います。


2010年11月27日 晴天
日本の祭
日本のアイデンティティーを感じる、日本文化の中で、音的に面白いのが「祭り」です。
普段は聞くことができないので、余計に新鮮に感じることも多いのではないでしょうか?


東北地方の祭


青森 ねぶた祭 2009年8月2日 5:03 5.78MB
日本を代表する東北地方の大祭りの模様です。
この日はあいにく雨がぽつぽつ。
それでも雨対策はばっちりしてあって、豪華な祭りを満喫できました。







秋田 竿燈まつり 2009年8月3日 4:40 5.34MB
日本を代表する東北地方の大祭りの模様です。
長い竹竿に提灯をたくさんつけて、頭や腰などに立ててお囃子や掛け声にのせて、曲芸のように操ります。
この日は風も無く穏やかで、竿灯には最高のコンディションだったことでしょう。
メイン会場での合同演技が終わって、いくつかの団体が路地に繰り出していました。音はそれを追いかけて録音したものです。




弘前 ねぷたまつり 2010年8月2日 14:07 16.1MB
日本を代表する東北地方の大祭りの模様です。
昼頃はものすごい雨で、開催が危ぶまれたのですが、夕方は道も乾いて・・・
弘前ねぷた独特の扇形の山車の行列と、大きな太鼓が響き渡りました。







青森 ねぶた祭 2010年8月3日 45:08 51.6MB
日本を代表する東北地方の大祭りの模様です。
昨年は雨で、透明なビニールに覆われたねぶたでしたので、今年は天気を見計らって、「ドライ」なねぶたを楽しんできました。打ち上げ花火とともに祭りが始まります。





関東地方の祭


銚子 大潮祭り 2005年7月20日 2:35 2.97MB
大きく汐が引く日にちなんで、海の安全と大漁を祈願する、銚子の川口神社例祭。 この祭りが来ると、銚子に本格的な夏が訪れる。



銚子港祭り 花火大会 2005年8月6 日 1:08 1.30MB


Choshi fireworks 2005銚子の町の盛夏を象徴するみなと祭りのメインイヴェントのひとつがこの花火大会です。 利根の川面を照らしながら、大きな音を町中にとどろかせ・・・ 派手な仕掛けが多くなったものの、昔から銚子の夏は「花火大会」が心を浮き立たせます。







銚子み なとまつり 花火大会 2009年8月8日 1:57 2.24MB
利根川の岸辺には花火を観覧する場所が設けられ、多くの観客が思い思いに集まってきます。 花火が始まるときめきをもって・・・







銚子みなと祭り 御輿パレー ド 2010年8月8日 7:48 8.93MB
みこしパレードは、銚子観音の境内前で最高潮に盛り上がります。 集まった複数台のみこしが、それぞれ所狭しともみあい、右へ左へ、前に後ろにと暴れまくります。
その他
自然や祭りの音以外に、バイノーラル録音で面白いものをまとめました。
※音量が大きなものがあります。 十分に注意して再生してください。



● 銚子電気鉄道通過音 (2005/6/20収録) 0:56 1.07MB


日本で二番目に短い単線の電車。
銚子市の後飯町公園、通称「ゲンバ山」を通り過ぎる音を録ってみました。



● 雷雨 (2005/6/28収録) 0:35 697KB


急に降り出した雨。
通り過ぎる車も心なしか急いでいるよう・・・ 上空を稲妻が走ります。



● ジャンボジェット (2005/7/12収録) 1:32 1.76MB


成田空港にランディングするジャンボジェットを、コースのほぼ真下から頭上を通り過ぎる様子です。



● 犬吠埼灯台の霧笛 (2005/6/12収録) 3:22 448KB


梅雨の頃、君ヶ浜に這い上がる霧。 犬吠の灯台は霧笛を高らかに響かせる。
※2008年3月31日に霧信号所は廃止されましたので、貴重なサウンド記録となりました。
※廃止が決定されてから、新たに録音を行った音源を元にCDを作成して販売しています。

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