プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」
2019.06.29
1999年に作成したMIDIデータを手直ししてMP3にしました。
今回は、作成時の苦労と新たに手直しした時の苦労話を少し。



ロメオとジュリエット 導入曲
MIDIデータを作成し始めた当初から、このチャーミングな曲を作ってみたくて、楽譜を探しまくりました。
しかし、ミニチュアスコアは組曲のもののみで、この曲も含まれておらず、やっと見つけたバレエ全曲版のスコアを大金(?)で購入し、憧れのこの曲を作ることができたわけです。
もちろん、組曲版のミニチュアスコアも手にしていたので、他の曲もスコアの違いなどを確認したりもできました。

プロコフィエフの場合には、すべての楽器が移調楽器としての記述ではなく、スコアの音はそのままで打ち込めるためにかなり楽な作曲家かもしれません。しかし、独特の旋律回しや移調があるので、正しい音がそれであるのか?悩まされることもよくあります。
また、「少しだけゆっくりさせる」のさじ加減がかなり難しく、その部分だけでも相当悩んで何度も入れなおしを行ったりもしました。

この曲は、早い時点から手直しをしたために、まだソフトウェア音源に慣れておらず、SC-8850を基調としたデータになっています。

ロメオとジュリエット 少女ジュリエット
導入曲を作って後に、下に出てくる「マスク」と「騎士たちの踊り」を作成するつもりではいましたが、この「ヤング・ジュリエット」をしたのは、単に短めで作成しやすそうに思えた、いわば不順な動機(?)からでした。
活発で元気なお嬢さんの様子が良く現されていますが、同時に、自分の居場所に少しの不安を抱く、大人びた一面も含まれた曲でした。

ロメオとジュリエット マスク
仮面舞踏会なのでしょう。おどけたり、不思議なムードに包まれた、怪しげで楽しい曲です。
バレエ版では最後に次へのつなぎの部分が加えられていますが、組曲ではカットされてシンプルにマスクのシーンだけにされています。ヴァイオリンの音も若干の違いがあります。
ここではバレエ版を入力してあったので、主にそれを使い、最後の部分をカットして仕上げています。

ロメオとジュリエット 騎士たちの踊り
威風堂々の騎士たちが入場して来る、威圧的なムードがある曲です。
組曲版では前後に別の音楽が繋げられていて、これのみはバレエ全曲版でしかなく、ソフトバンクのCMにこの曲が使われてしばらくは、当サイトにある、この曲のみを求めてずいぶんとたくさんの来客を記念していました。

ロメオとジュリエット マドリガル
短くて美しい曲。
これも単に短いから作ってみようかと思ったものでしたが、しなやかに歌わせるのがとても難しく、ローランドの音源では響きの美しさまでは再現できずにおりました。
ソフトウェア音源になり、かなりそうしたもどかしさは、改善されたかな?

ロメオとジュリエット バルコニーのシーン
この曲をやるのは勇気が要りました!
派手な曲をするのは、実はかなり苦手で、金管軍が唸るようなものは実はかなり気が引けていました。
というもの、やはり音源の金管楽器は腰が軽くて、特にトランペットがクラシック向きではなかったからでした。
ソフトウェア音源によって一番ありがたかったのは、実はまともな音がする金管楽器にできそうな気分になれたことかもしれません。

ロメオとジュリエット 百合の花を手にした娘たちの踊り
これも短めで個性的な、なんともいえないムードが背中を押しての作成です。

ロメオとジュリエット ジュリエットの葬式~ジュリエットの死
これはバレエ全曲版でしか作成できないものです。
最後の幕がすべて入っています。
しかし、ソフトウェア音源への置き換えが大変すぎて、まだSC-8850のみでの音になっています。

全体にMIDI化する場合の苦労は、MIDIデータとして互換性のあるものにするためには、16チャンネルに納める必要があって、すべてをスコア通りの配置ができないことです。
おまけに10チャンネルは打楽器に割り当てられているので、打楽器が出てこない曲の場合にはさらに1チャンネル減少してしまいます。(ソフトウェア音源なら互換性を無視できるので、好きなだけチャンネル数を増やすことができます。)
たとえば、ソロ楽器が出てきたりする場合には、その時にお休みしている楽器のパートに入れ込んだりしていて、MIDIデータの場合にはそれをパッチチェンジで繋ぎ換えて音を出したりもしています。
また、管楽器も、たとえばバスクラリネットのパートを分けることができない場合には、やむを得ずクラリネットに入れ込んでしまったりもします。それでも一応低い音も出るので、音色には目を瞑れば一応そこに音が出るので、妥協点としては仕方がないところでの仕上げとします。
それが、ソフトウェア音源になると、その楽器の音域だけしか音が出ないので、せっかくまとめたパートを、それぞれの楽器用に再度分ける作業が必要になるわけです。
しかし、結果はかなり改善できるので、これも苦しみながらも楽しい苦労(?)といえるかもしれません。
バイノーラル録音による東北地方の祭り
2019.06.25
「音を楽しむ!」

祭りはバイノーラル録音の対象としても面白いコンテンツです。
ここでは東北地方の祭りの音をピックアップしてみます。



青森ねぶた祭 2009年8月2日
秋田竿燈まつり 2009年8月3日
弘前ねぷたまつり 2010年8月2日
八戸三社大祭・後夜祭 2010年8月4日
手直ししたもの
2019.06.22
ピアノの音源を換えて作成しなおしたMP3ファイル。



ドビュッシー
ベルガマスク組曲 1.Prelude
ベルガマスク組曲 2.Menuet
ベルガマスク組曲 4.Passepied

子供の領分 グラドゥス・アド・パルナッスム博士
子供の領分 象のこもり歌
子供の領分 ゴリウォーグのケークウォーク

プレリュード(前奏曲) 第1集 沈める寺院


演奏の手直しはまだですが、最初に作成したIvoryの音質がいまひとつで、音量も小さめでしたので、取り急ぎできるところから手を付けています。

フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ Pastorale
フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ Interlude
フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ Final

こちらはSC8850での再生音のままですが、音質の改善と楽器の配置を調節。
ジューンブライド
2019.06.16
6月も半ばを過ぎて、雨を楽しんだり、すっきりと晴れた日を楽しんだりと。
ジューンブライド、この言葉が示すのは、この季節が結婚式向きだということでしょうが、日本の場合には梅雨の季節なのでそれがそのままでは無さそうにも思えますが、憧れとしてまだ強い印象がありそうです。

というわけではありませんが、当サイトでも結婚式向けに作成したクラシック曲のデータが少々あって、その中からBGMに使えるようなものをここでもピックアップしてみたいと思います。
もちろん個人での利用の場合には、フォトスライドショーや映像のBGMとしてのご利用は一切無料でお使いいただくことができます。



メンデルスゾーン作曲 夏の夜の夢より 結婚行進曲
 派手なオーケストラで。

クラーク作曲 トランペット・ヴォランタリー
 本当は『デンマーク王子の行進』という題名の曲のようなのですが、結婚式で演奏されることが多いらしく、実際にトランペットの華々しいメロディーはそれにはぴったりかもしれません。

ワーグナー作曲 ローエングリンより 結婚行進曲
 こちらもメンデルスゾーンの結婚行進曲と並んで結婚式の定番となっている曲。
 パイプオルガンの演奏に仕立てたものです。

オルゴールの音色で・・・
エルガー作曲 愛の挨拶
メンデルスゾーン作曲 結婚行進曲(ショート版)

これらのファイルのダウンロードは、「音楽の素材屋さん」の結婚式特設ページや、オルゴール特集でも行っていただけます。
雨にちなんだ曲
2019.06.07
そろそろ梅雨に入り、雨の季節到来というところで、雨を題材にしたりタイトルにしたりと、雨にちなんだ曲をピックアップしてみました。



ショパン
プレリュード 作品28の6 物悲しげな葬送の曲
プレリュード 作品28の15 「雨だれ」として有名な曲

ドビュッシー
版画より 「雨の庭」 文字通りの曲です。 <動画
六つの古代エピグラフより 「朝の雨に感謝するための」 古代の不思議さに寄せて <動画

歌曲から
都に雨が降るように Il pleure dans Mon Coeur

フォーレもヴェルレーヌの同じ詩に曲を付けています。
憂鬱 SPLEEN

日本の歌
雨降りお月~雲のかげ
野口雨情の詩に中山晋平が曲を付けたものですが、しばらくの間前半の『雨降りお月』の部分のみが有名になっていて、後世になってから後半部分の『雲のかげ』が発見されたという経緯があります。ここではオルゴールの音色で続けて演奏したものを用意しました。

城ヶ島の雨
北原白秋の詩に梁田 貞がメロディーを付けたものです。

他にも雨にちなんだ歌曲はありますが、まだ手が回らない状態です。
海の香りを感じる曲
2019.06.06
海にちなんだ曲、実はそれほどたくさんあるわけではなさそうです。
もちろん有名になっている曲が少ないだけなのかもしれませんが、そんな中で今まで作成できたものをここにピックアップしてみたいと思います。



フォーレ シシリエンヌ(ペレアスとメリザンドより)  <動画>
メーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」は、ロケーションが海に面した国であるので、海の香りがする曲が存在しています。ドビュッシーも彼の唯一のオペラとして作っていて、実に海の香りを強く感じさせてくれます。シームレスなオペラ故に切り出せる曲が無いので有名な曲が取り出せないのが残念ではあります

ドビュッシー 雲 <動画>
ドビュッシー シレーヌ <動画>
ドビュッシーが牧神の午後の後に仕上げた「管弦楽と合唱のための交響的三部作」は、海の情景を感じさせるもので、第3曲の「シレーヌ」は海の妖怪ですのでそのまま海にちなんだものとなるでしょう

ドビュッシー 『海』管弦楽のための3つの交響的素描 第一楽章「海上の夜明けから真昼まで」 <動画>
文字通り「海」を題材にしたものですが、作曲は海から離れた場所で行われていたらしく、イメージの中で海の情景を構築してできたものであると思います。
3つそれぞれに標題が付けられていて、三つの楽章それぞれが個性的な曲となっています。

「日本の曲」
日本は海に囲まれた島国ですので、海にちなんだ曲が多いのは当然かもしれません。
特に歌曲にはたくさんの名曲が生み出されていますが、当サイトで作成できているのはそんなに多くはないので、やや反省しているところです。

成田為三 浜辺の歌
広田竜太郎 浜千鳥 <動画>
オルゴールの音色
2019.05.24
オルゴールの音色は優しく感じられ、雰囲気もBGMに使うにも邪魔になりにくいものがあります。
当サイトでもオルゴールの音色で作成したものがたくさんあって、MIDIデータのダウンロード数も多く、さらにはこれからMP3にしたもののダウンロード数も増えてきています。

当サイトのオルゴールの音色のものは、基本的に原曲のままをオルゴールの音色に切り替えたもので、本来のオルゴールらしさとは違ったものではあるかもしれませんが、フルコーラスでの演奏が多く、原曲の雰囲気をそのまま伝えるものであるかとも思えます。
そして、これらは世界でここでしかないものでありますので、他での演奏からは独自性を保っているものですので、著作物隣接権である『音源の所有権』の誤解をほぼ完璧に避けることができるものであると思います。

よりまして、MP3での公開を大幅に増強しました。
音楽の素材屋さん オルゴール特集』をご覧ください。
チャイコフスキー「花のワルツ」
2019.05.11
花が咲く季節になるとこの曲を思い出すことがしばしばなのですが・・・


オーケストラ版もやってみたいとずっと思っていますが、なかなか時間がとれずにいて、それでも何とかピアノ版では作ってみることができました。
音符を置いただけで分る作曲者
2019.05.09
音符をただ置いただけでその曲が誰の作品であるのか分ってしまう作曲者の代表は、やはりベートーヴェンやショパン、モーツァルトといったところが直ぐに思い浮かびます。
特にベートーヴェンは音を出せればそれがベートーヴェンの曲らしく聞こえてしまう代表ではないかと思えます。
そして、特にピアノの場合にはMIDIで作ったものでもそれなりになってしまい、ベートーヴェンの曲を録音した音源との差異が少なくなってしまう可能性が高くなります。

ベートーヴェンは1770年に生まれ、1827年に没していますので、すでに全世界で著作権が消滅しています。
ベートーヴェンの作曲作品は現在では誰でも自由に演奏し、録音し、公開できることになっていて、それらをおこなっても権利関係に対する対価を支払う当てが消滅しています。
しかし、録音物などの音源にはそれを収録した時点で「演奏」「録音」などの、著作物に隣接した権利が存在するので、それらの音源を二次利用(収録した作品の本来の利用目的以外の利用)する場合には、音源の所有者に対して「原盤の二次利用の許諾」と使用料金の支払いが必要になることがあります。

しかし、これらの権利への理解がいまだに低いらしく、ネットなどの動画などに使用して公衆送信をおこなってしまい、権利の侵害をしてしまうケースが後を絶たないようです。

YouTubeやFacebookなどの動画を扱えるサービスでは、こうした権利の侵害に対してシビアになってきていて、動画に含まれる楽曲を自動的に判定して、著作権の侵害が無いかどうかを抽出する試みをおこなっている様子です。
しかし、これらのプログラムはまだまだ正確さに欠けているらしく、当サイトの作品でもしばしば著作権(正確には音源の不正使用)の侵害を疑われてしまうことを経験します。

特にベートーヴェンのピアノ曲は良く「引っかかる」様です。
それは上記に記した様に、音符を置いただけでもベートーヴェンと分るシンプルさ、コンピュータで作ったものと生演奏との差異が少ないことが原因となっている可能性があります。
もちろん、生の演奏と見間違えるほどのものであれば、それはそれで作ったものとしては冥利に尽きるとも感じるわけではありますが、人間が一度聴けばそれぞれが違うものであることは歴然と分るであろう程度ではあるだろうと思えるわけです。

YouTubeでは、最近になって判定プログラムが進化したのか、はたまた著作権侵害に対する申し立てに対しておこなったカウンター異議申し立ての数の多さからか、ほとんど申し立てられることがなくなりました。(もっとも、これらを収益化した場合にはより厳しく申し立てられる可能性は高いとは思われますが。)
Facebookでは最近になってより厳しくなってきました。
疑いがあるものはその場で即ミュートしてしまい、解除には異議の申し立てをおこなった後に、権利者を名乗る者の調査が行われるまで待たなければならなくなりました。
しかし、これらが事実誤認であった場合の謝罪等は一切ありません。
これは逆にこちらの作品に対する「著作権の侵害」であり「名誉を毀損する行為」であるので、こうした不義はけしからんと思うわけです。

現在の判定プログラムが著しく発展を遂げて、音源の識別の精度を格段に上げる必要があり、そうすることによってインターネットの自由度の担保を約束して行かなければ、この世界が一定の勢力によってコントロールされてしまう恐れを強く抱いているところです。

良く誤判定されるベートーヴェンのピアノ曲のMIDIシークェンサーの動作画面を載せておきます。
リャードフのワルツをオルゴールで
2019.05.05
最近作成した新作、Liadovの3つの小品 Op.57 No.2のワルツを、オルゴールの音色にしてみたところ、より可愛い雰囲気になってたので動画にもしてみました。
これ用に新たに映像の収録も検討中です。

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