動画の独立
動画公開の再考察

動画はサイズも大きく、また、公開性の観点からYouTubeを使うことを試みてきたのですが、一度アップロードしたものの更新ができなかったり(入れ替えることができないので、新規にアップロードする必要があり、そこまでの資産を引き継ぐことができない。)、事実誤認による著作権の侵害の申し立てを受けて対応に迫られるなど、他人のシステムを使う場合のデメリットもかなり強く感じられます。また、SNSの特性上、情報の垂れ流しに重きが置かれていて、アーカイブとしての有り方には不向きとなることも強く感じられるわけです。
SNSは、人々の流れがある場所にコマーシャルを垂れ流すスタイルに近く、美術館やコンサートホールにわざわざ出向いて楽しむスタイルとはかなり違ったことになるのでしょう。

そうしたことから、独自の運営方法を検討し始めています。
問題となるのはサイズについてだけということになるのでしょう。

ということで、実験を開始してみることにします。


イザイ作曲 こどもの夢 (121MBあります。)
ラヴェル作曲 序奏とアレグロ (284MBあります。)

なお、動画の作成には非常にエネルギーが必要となることと、サイズの問題から、自サイトで行えるものはまだまだ限定的となりそうですが。

なお、動画を独自に自サイトで利用する場合の方法を少しここに残しておくことにします。

①動画ファイルを用意する・・・
動画の形式は、私の場合にはmp4を使うことにしました。 これは、再生できる環境が多いからで、mp3と同じように扱うことができそうだからです。
サイズは、サーバーの容量と再生される環境になるべく合わせるように、編集ソフトウェアでオーサリングするときに決めますが、これは通信環境など今後のインフラの変更に伴って変わってくることでしょう。(YouTubeなどのSNSNのメリットは、受け手の環境に合わせてストリーミングの解像度を自動的に変更してくれるのは便利ではあります。)
②動画ファイルをサーバーにアップロードする・・・
アップロードする場所は任意で大丈夫ですが、パスが分かりやすくなる方が設置が楽になります。)
③HTMLページへの貼り付けタグ・・・
HTML5から、動画もシンプルに貼り付けることができるタグが用意されています。
<video src="動画ファイル名.mp4" controls></video>
これだけでOKです。 controlsを付けないと動画が再生できない環境があるので、私はこれを付けますが、この方がユーザーフレンドリーとも言えるでしょう。
また、autoplayを付け加えると、ページを開けば動画の再生がスタートします。

以上でページに貼り付けができますが、ブラウザーのサイズによって動画のサイズを自動的に変更させないと、大きな動画が画面からはみ出たり、横スクロールが必要になったりと、使い勝手に問題が出てしまいます。
そうした場合には、スタイルシートに次のような記述を加えることで、自前の動画も自動的に画面にフィットさせることができます。
video{
max-width: 100%;
height: auto;
width /***/: auto; 
}

以上、参考情報。
スクリーン・レコード
MIDIデータをBGMに利用したスタイルで始めた当サイトでしたが、ある時期から急にMIDIの利用に対してネット全体が冷たい扱いになり、当サイトも存亡の危機に直面してしまったわけなのですが、なんとか存続を模索する中で、動画としての公開を模索した時期があります。なぜなら、MP3での音声データとしての公開にはまだその時点では難題があって、それは、HTMLの中でEMBEDを利用することができなくなったことに起因しています。
幸い、HTML5の規格で、音声データを貼り付けるタグが新たに作られたために、そちらに入れ替えることで現時点に至れたのですが、もしそれすらできない環境の場合には、せいぜい動画に頼らざるを得なかったことでしょう。

そんなわけで、一時期盛んに動画を作成してきたのですが、この作業はそれなりに楽しくもできる行為ではありますが、やはり作成にはかなりのエネルギーを必要とします。
そして、動画のBGMとして利用した場合には、YouTubeでもFacebookでも、第三者の音源データの盗用を疑われて、いちいちその嫌疑に対しての異議申し立てを行う手間が大変であったり、音声を勝手にミュートされてしまうなど、事実誤認による作成者への名誉毀損が横行してしまう事態に直面することになってきてしまいました。
そこで、自分で作成したデータからのものであることが一目瞭然となるものを作る必要に迫られてきたわけです。
そして、このようなシークェンサーの動作をキャプチャーしたものを作ってみることに思いが至ったわけです。

これはこれで、作成の裏側を垣間見れるツールにはなるので、存在する意義も感じるわけなのではあります。


ショパン マズルカ 作品59の3
ドビュッシー 雨の庭
ショパン 革命のエチュード
ショパン 幻想即興曲
ベートーヴェン 悲愴 第三楽章
チャイコフスキー くるみ割り人形小序曲
フランクのヴァイオリン・ソナタ I
ヨハン・シュトラウス こうもり序曲
チャイコフスキー 白鳥の湖 第一幕 No.2 ワルツ
チャイコフスキー 白鳥の湖 II No.13 V Pas d'action
チャイコフスキー 弦楽セレナード ハ長調 II ワルツ
ドビュッシー シレーヌ

いずれにしても、他者の介入が無い状態での落ち着いた運営を、MP3によって続行できる状態になれたことは幸いなことではあります。
また、スマホでもMIDIデータのニーズが復活しつつあるようにも見えるので、それはそれで喜ばしくもあります。
六つの古代エピグラフ
ドビュッシー作曲のピアノ連弾曲「六つの古代エピグラフ(碑銘)」

これも以前に作ったもののピアノへの改変です。


ピアノ連弾版
夏の風の神、パンに祈るための
無名の墓のための
しあわせな夜のための
クロタルにあわせて踊る舞姫のための
エジプトの女のための
朝の雨に感謝するための

六つの古代エピグラフ 全曲
ドビュッシーの小組曲
グリーグの 春に寄す
グリーグ作曲の抒情小曲集より 春に寄す
以前、一度作り始めたのですが、気が乗らずにオルゴールのMIDIにしてそのまま放置していたものですが、大きく手直しをして、ピアノの演奏でも聞くに堪えうるものに作り変えてみることにしました。
譜面に書かれた言葉「アパッショナート」の意味するところが非常に解釈の難しいさになっているのだろうと思います。


グリーグ作曲 抒情小曲集より 春に寄す Op.43 No.6
体感温度を下げる曲
聴く音楽によって気分に変化が出せるとこがあります。
今、暑い夏に体感温度が下がった気分になるのは、夜の静けさや水のしぶきなどを感じさせる曲が連想されますが、そうしたピアノの演奏をピックアップしてみたいと思います。


グリーグ作曲 抒情小曲集より 夜想曲
北欧の夜の静けさを感じさせてくれる曲。

ドビュッシー作曲 映像Iより 水に映る影
水面の様子を印象的に。

ラヴェル作曲 夜のガスパールより オンディーヌ
ある夜、雨の中を水の精が人間の美しい女性の姿に変身して、愛を告白しにやってきます・・・




LPレコードが楽しかった頃
コンサートなどの生演奏を聴けるチャンスがなかなか無い環境の場合、レコードで音楽を聴くことがほとんどでしたので、その頃の楽しみ方を思い出しながらギャラリーページを作っています。

まずはジャケットからレコード盤を出し、ターンテーブルに乗せて回し、レコード針を落として静かに待つ。
演奏が始まると、ほっとした瞬間がおとずれ、おもむろにジャケットを見たり、解説文を読んだりする。

こうしたアナログな楽しみ方が、何時の間にかどこかに遠ざかってしまい、ゆとりを持って音楽を聴く時間がすっかりなくなってしまっているように感じられてなりません。

そうした中で、アナログな雰囲気を少しでも残してみようという実験的な試みもあって、ギャラリーページを改めて見直してみることにしました。

各作曲者別に用意したページのリニューアルを進めています。
しかし、ライブラリーとしては、まだまだ曲数が足りないなぁと、つくずく思うわけなのですが、音楽を作るというのはかくも時間がかかり、このように長年に渡っても、まだまだ大変であることに愕然とするところでもありますが、随分と前に作ったものであっても、そんなに古さを感じることも無いのが、またこの世界の素敵なところにも見えております。

ギャラリーページ
ムソルグスキー 「展覧会の絵」
ムソルグスキー作曲のピアノ曲集「展覧会の絵」を、全曲作るような感じです。
出来上がったものからアップしていますが、こちらでも、このページに新作を追加していく予定です。
まずはできたものからお聴きいただければと思います。


プロムナード Allegro giusto, nel modo russico ;senza allegrezza, ma poco sostenuto ~ こびと Sempre vivo
意気揚々と楽しげに展覧会にやってきました。
しかし、最初に見せられた絵がかなり衝撃!
地中の精で、地底の宝物を守る神なのだそうですが、おどろおどろしい音楽になっています。

プロムナード Moderato comodo assai e con delicatezza ~ 古城 Andante molto cantabile e con dolore
ややびっくりしましたが、気を取り直して・・・
そこには古い臭いが漂うものが・・・

プロムナード Moderato non tanto, pesamente ~ チュイルリー Allegretto non troppo, capriccioso
パリのルーブル宮殿の前の広場でのユーモラスなシーン

ブイドウォ Sempre moderato, pesante
牛などの家畜らしく。
物凄い鼻息と重々しくもエネルギッシュな音がします。

プロムナード Tranquillo ~ 卵の殻をつけたひよこのバレエ Scherzino
静かで重々しいプロムナードに続いて、おどけて楽しく軽快なバレエの登場。

サミュエル・ゴールデンベルクとシュムイレ Andante, Grave energico
ポーランドの二人のユダヤ人の対照的なモチーフ。

リモージュの市場 Allegretto vivo, sempre scherzando ~ カタコンブ(ローマ時代の墓)~死者の言葉をもって、死者とともに Largo - Andante non troppo, con lamento
フランス中部の小さな町のにぎやかな市場 ~ カタコンブ(ローマ時代の墓)~死者の言葉をもって、死者とともに

にわとりの足の付いた小屋 Allegro con brio, feroce ~ キエフの大門 Allegro alla breve Maestoso, con grandezza
バーバ・ヤガーの小屋の不気味で強いイメージから、曲集を締めくくる壮大なエンディングテーマになります。



展覧会の絵 全曲フル演奏


MidRadioプレーヤーによるMP3全曲連続再生


こびと
ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」から こびと。
なんとも不気味なサウンドですが、これでこびとなのでしょうか?(笑)
ムソルグスキーは変わったものを作っていますが、確かに天才だと感じます。


ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」より こびと

最初のプロムナードも手直しして、連続させたものも公開予定です。
ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」より プロムナード+こびと
古城
ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」から 古城を作ってみました。
何となく、あまりでこぼこしないで意味深長なイメージが欲しかったこともありますが、みっちりと音楽をするにも準備が必要なので、音数が少なく作りやすいこの曲で慣らし運転といった感じでもあります。


ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」より 古城

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